2012年10月31日水曜日

歌川広重と山下清

川広重 東海道五十三次
五十三次名所図会 十五 不二の沼 浮島か原
歌川 広重
中山道広重美術館 特別企画展
「 今昔東海道 山下清と歌川広重 東海道五十三次」

最近、浮世絵が続いてます。
マイナーな美術館でも人が多かったです。
外人さまも観に来てました。
東海道五十三次 富士(吉原)
山下 清
 広重美術館HPより抜粋

本年生誕90周年を迎えた「日本のゴッホ」、放浪の天才画家・山下清。
 彼は42歳の頃から素描による「東海道五十三次」の制作を始めました。清はライフワークとしてこの大作に取り組み、最終的には貼絵にすることを夢見ていたのです。東海道の旅は、東京から京都まで5年の歳月をかけて取材とスケッチを行い、アトリエで制作に専念しました。
 ところが、ちょうど熱田神宮のデッサンを仕上げた時、清は眼底出血を起こしました。そのため制作を中断せざるを得ず、長期静養に入りました。そして2年後、脳出血により49歳で急逝し、「東海道五十三次」は清の遺作となりました。
 清の死後、「東海道五十三次」は未完に終わったと思われていましたが、京都までの残り13図がアトリエの整理をしていた家族によって発見されたのでした。こうして「東海道五十三次」は貼絵にこそなりませんでしたが、完成をみたのです。
 残念ながら、ペン画で描かれた素描はその後散在し、現在では記録用に遺族が保管する版画が残るだけですが、清の緻密な描写、そして「東海道五十三次」に付された本人の素朴な言葉が、清にしか作り出すことのできない「東海道五十三次」を表現した大作として、多くの人々の感動を呼んでいます。
 また本展では清の遺作となった「東海道五十三次」にあわせて、歌川広重の風景版画としては最晩年作にあたる≪五十三次名所図会≫(通称:竪絵東海道)も併せて展示いたします。各宿場、宿場周辺、街道筋の名所が描かれた本シリーズには、人が人のスピードで東海道を旅した時代の情景が描かれています。
 清、広重が最後に描いた東海道五十三次をご覧いただき、私たち日本人が忘れかけている穏やかな時の流れに身をまかせていただければ幸いです。 

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