2008年5月14日水曜日

「なんじゃもんじゃ」の樹

教祖の地元にも在ります。

「ヒトツバタゴ」不思議な樹です。
またまた蘊蓄齋します。

名前の由来は、一つ葉のトネリコ(タゴ)からきた。1825年尾張の植物学者、水谷豊文がトネリコに似た木を発見した。トネリコは複葉であるが、この木は托葉のない単葉であったので「ヒトツバタゴ」と命名した。トネリコ(タゴ) Fraxinus japonica Blune は、モクセイ科で、雌雄異株の落葉高木である。高さは6m以上になり、本州の山地に自生する。幹は直立して分岐する。葉は柄があり対生し、奇数羽状複葉である。小葉は5~7個対生し、短い小葉柄がある。春、新葉に先だって、四弁淡緑色の細花を多数群がってつけ、翼果を結ぶ。材は、スキー、野球のバットなどを作る。


日本では岐阜県の東濃地方と愛知県、
長野県の一部、
そして長崎県対馬の北端にのみ自生しています。
岐阜県東濃地方では、
木曽川、土岐川(庄内川)筋に多く自生しています。
なかでも笠置山の東南部、
つまり蛙川村、福岡町、
恵那市の中野方・笠置町にかけて多く自生地があります。
愛知県の一部とは犬山市です.
長野県の一部とは木曽部山口村のことです。
両者とも木曽川筋にあり、
木曽川と何らかの関係があるかもしれません。
また、
この東濃地方から直線にして約800キロメートルも先の長崎県対馬北端、
韓国との国境の町、
上対馬町鰐浦に自生しています。
この地のヒトツバタゴは、
「一目千本」というほど、
一つの湾を取りまく崖すべてがヒトツバタゴ自生地になっています。
また、上対馬町のヒトツバタゴは、
葉の大きさ・形・新芽の色・若葉の毛の長さなど数種類のものがあり、
東濃地方のものはそのうちの一種にすぎないともいわれています。

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