2007年11月30日金曜日

花暦(得意な暦の話)

 日本の花暦は、中国(清の時代)に作られた花暦が江戸時代に渡来し、これにならって日本の風土にあうように作り直したものです。俳句の歳時記にも取り入れられています。花暦は月ごとに咲く代表的な花をそれぞれの月に配したもの。月を代表する花ということが大前提ですので、江戸時代の暦(陰暦)と現在の暦(太陽暦)では季節に約一月ほどズレがありますので、同じ月の花でも違いがあります。また、「代表的な花」の概念も時代とともに変化しますし、地方によっても違いがありますのであくまでも参考です。今後も変化して行くことと思います(今回は、平凡社「大百科事典」によります)

【中国】
一月睦月(むつき) 梅(うめ) 二月如月(きさらぎ)桃(もも) 三月弥生(やよい) 牡丹(ぼたん)四月卯月(うづき) 桜(さくら)五月皐月(さつき) 木蓮(もくれん)六月水無月(みなづき) 石榴(ざくろ) 七月文月(ふみづき) 睡蓮(すいれん)八月葉月(はづき) 梨(なし)九月長月(ながつき) 葵(あおい) 十月神無月(かんなづき) 菊(きく)十一月霜月(しもつき) 山梔子(くちなし)十二月師走(しわす) 芥子(けし)

【日本(江戸)】
一月松(まつ)二月梅(うめ)三月 桜(さくら)四月藤(ふじ)五月菖蒲(あやめ)六月牡丹(ぼたん)七月萩(はぎ)八月薄(すすき)九月菊(きく)十月紅葉(もみじ)十一月柳(やなぎ)十二月桐(きり)

【日本(現在)】
一月梅(うめ) 福寿草(ふくじゅそう)二月椿(つばき) 水仙(すいせん)三月桃(もも) 菜の花(なのはな)四月桜(さくら) チューリップ五月藤(ふじ) カーネーション六月紫陽花(あじさい) 花菖蒲(はなしょうぶ)七月山梔子(くちなし) 百合(ゆり)八月百日紅(さるすべり) 朝顔(あさがお)九月萩(はぎ) 彼岸花(ひがんばな)十月木犀(もくせい) 秋桜(コスモス)十一月山茶花(さざんか) 菊(きく)十二月枇杷(びわ) 石蕗(つわぶき)

【余 談】
江戸時代の「花暦」
江戸時代の花暦の花とその並びを見て (^_^)b と思った方は、
ギャンブラー?
そう、花札の「花」です。 
江戸時代末、賭博系のカルタ(カブ札)が禁止されたあと、
抜け道として作られたのは花札。
(・υ・)``ホォー

今後も教祖が得意の暦の話は時にふれ紹介しますネ。
なるべく解りやすくユーモアタップリに!ご期待を!

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